ピノッキオの冒険


ピノッキオの冒険 カルロ・コッローディ 大岡玲・訳 光文社古典新訳文庫

今月の「名著」は、この「ピノッキオの冒険」ですね。(Eテレの100分de名著)

それで、早速読んだのですが、すごーく良かったです。

ディズニーのピノキオとはだいぶ違いますね。深みがあります。

どこがいいかって、一番最後のピノッキオのセリフがものすごくいい。私もこの境地に至りたい。

ピノッキオはあやつり人形だというところがミソですね。

私は自分がまるであやつり人形ではないかと感じることがあります。


ピノッキオは、いろいろ悪さをするのだけれど、

自分が悪かったということも、どうすればよかったのかも、ちゃんとわかってるのだ。

今度こそ、良い子になろうと思うのだけど、

次もやっぱり間違えちゃう。

そして窮地に立たされるのだけど、いつも偶然助かっちゃう。

でもこれは、偶然なんかじゃないんですね?


あやつり人形だったピノッキオは人間以上に人間的でした。

「ちゃんとした人間の子」になるのは、そんなに魅力的なことではないかもしれない、

そんな気もしました。


読後スッキリ、爽快。

私の座右の書とします。かなりおすすめです!



 


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