シッダールタ
シッダールタ ヘルマン・ヘッセ 高橋健二・訳 新潮文庫
ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」読みました。これすごく良かった。
悟りを開く前の釈尊のお話。
あぁ、癒された。
ヘッセといえば「車輪の下」←学校の「おすすめ図書」
中高生にはこれがいいだろうと薦めてくれてるんだろうけど、
あれを読んで、「なんだかつまんない」と思って、その後ヘッセを読まなくなっちゃったら(←私のこと)すごく損ですね。
ちょっと前に「デーミアン」を読んで、これもすごく良くって、
「車輪の下」より先にこっちに出合いたかったよと思ったが。
先に出合ったとしても、中高生時代の私には理解できなかったかもですが…。
「シッダールタ」の前に予約していた、ヘミングウェイの「老人と海」の順番が回ってきて、この作品も短いのですぐ読み終わった。(シッダールタも短くてすぐ読み終わる。)
老人と海 ヘミングウェイ 高見浩・訳 新潮文庫
これもすごく良かった~。
こちらは確か、昔一度読んだはず。しかしあまり印象に残らなかった。
でも大人になった今、読んでみると…最高ですね…。圧巻です。さすがノーベル賞。
やはり一度読んだ本も、読み返してみるべきですね。
夫はねぇ、「で、最後はどうなるの?」って(からかうような口調で)言ってました。
「家に帰ってくるんだよ!最初は釣りに出かけるところで始まって最後は釣りから帰ってきたところで終わり!」ってクールに言い返したけど、
↑中高生のころ読んだ人は、たいていこのレベルの理解でしょ?そうだよねぇ。「なんでこれが名作なんだ?」で終わるよね…。
それがね、今読むと違うんだよ…(←心の中だけでつぶやいた)
私、大人になったんだわ…。
「シッダールタ」も「老人と海」も、そんなに明るい話でもないし、励ましてくれるわけでもないんだけれど、読むと生きる力が湧いてくる感じ…
…そんなわけで、おすすめです。
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