エカチェリーナ大帝
エカチェリーナ大帝/ロバート・K・マッシー/白水社
分厚い上下2冊を、「おすすめ」と言えるかは「?」なんですが…
シンドイ方は、池田理代子さんの漫画「女帝エカテリーナ」をお読みください。
人生は、「運勢プラス自分の努力」って、私はいつも言ってますが、
この方はまさに、過酷な運命を自身の力で切り開いた、わかりやすい例だと思っています。
来た球を全部ホームランで打ち返したような方。
未来の皇帝の妻になることは、「願ったりかなったり」の幸運だったのかもしれないが、
それには想定外の過酷なオマケがついてくるわけです。
生まれたばかりの赤ん坊と愛人を取り上げられた時点で、私だったら発狂してるかも、と思う。
そういう過酷な「グリコのオマケ」をホームランで打ち返すことによって、次の運を作っていったのかなと思う。
人生を作るのは運命じゃなくて自分だって、息子の部屋にあった本の帯に書いてあったが、それってこういうことだと思う。
そんな女帝はとてもユーモアのある方で、愛人たちにもそれを求めたようです。
ユーモアのセンスある方がお好きだったみたいですね。
女帝が友人にあてた手紙が、名言ですね~。載せておきます。
下巻の397ページです。(北代美和子・訳)
マダム、陽気でなければなりません。陽気であって初めて人生を耐えることができるのです。私は経験から話しています。なぜならば、私は多くのことに耐えなければならなかったからです。そして、耐えられたのは、機会があるたびにいつも笑ってきたからです。
0コメント